COLUMN
開発
アプリや業務システムを開発した後、「使いにくい」「現場で使われていない」という声が上がるケースがあります。こうした問題の多くは、UI/UXデザインの設計段階での課題が影響しています。失敗を繰り返さないためには、よくある問題のパターンを把握し、改善のサイクルを正しく回すことが重要です。この記事では、UI/UXデザインの失敗原因から改善の進め方、発注者として意識すべきポイントまでを解説します。愛知県で40年の開発実績を持つ企業の知見をもとに、実務に役立つ情報をお届けします。
UI/UXデザインの失敗は、開発の終盤になって初めて表面化することが多く、修正に大きなコストと時間がかかります。その背景には、いくつかの典型的な原因があります。
まず最も多いのが、ユーザーの実際の使い方を想定しないまま設計が進むケースです。開発側が機能の実装を優先するあまり、実際に操作する人の動線や使い勝手が後回しになってしまいます。
次に多いのが、デザインの確認タイミングの問題です。完成間近になって初めてデザインを確認し、「イメージと違う」「操作しにくい」と気づいても、その時点での修正は難しいのが実情です。画面設計の段階で発注者も確認に参加する体制を整えることが重要です。
また、実際にシステムを使う現場担当者の声が設計に反映されていないケースも少なくありません。管理者や情報システム部門だけで要件を決め、実際の操作者不在のまま開発が進むと、完成後に「使いづらい」という声が相次ぐことになります。
これらの失敗パターンに共通するのは、「誰がどのように使うか」という視点の不足です。開発の初期段階から利用者視点を取り込む意識が、UI/UXの失敗を防ぐ第一歩となります。機能が十分に実装されていても使われないシステムでは、導入の効果は生まれません。
UI/UXデザインを改善するには、まず「何がどのように問題なのか」を明確にすることが重要です。感覚的な判断に基づいた改善は的外れになりやすく、コストと時間をかけても効果が出にくい傾向があります。
改善を進める際は、次のような手順を参考にしてください。(1) 実際に操作するユーザーにヒアリングを行い、操作上のつまずきポイントを洗い出す。(2) 課題を重要度と影響度で優先順位付けし、対応するものを絞り込む。(3) 改善案を画面設計(ワイヤーフレーム)に落とし込み、開発会社と認識を合わせる。(4) 実装後に効果を測定し、次の改善につなげる。
この流れを繰り返すことで、継続的に使いやすさを高めることができます。大規模なリニューアルを一度に行うよりも、小さな改善を積み重ねる方が、現場への負担が少なく効果も実感しやすい傾向があります。
改善の際には、問題がインターフェース側にあるのか、それとも説明や案内の不足によるものかを見極めることも大切です。画面の設計を変える前に、ユーザーへの説明方法を改善するだけで解決できるケースもあります。課題の本質を捉えることが、効率的な改善への近道です。
UI/UXの改善を開発会社に依頼する際、発注者側の関わり方が成否を左右します。押さえておきたいポイントをいくつか整理します。
まず、課題と目的をセットで伝えることが重要です。「デザインを改善してほしい」という漠然とした指示では、開発会社は何を優先すべきか判断しにくくなります。「この入力フォームで操作を止めるユーザーが多いため、フローをわかりやすく整理したい」という形で、具体的な課題と目的を伝えると、的確な提案につながります。
次に、改善の優先順位を事前に整理しておくことも大切です。業務への影響が大きい箇所から取り組むことで、改善効果を早期に実感できます。全体を一度に変えようとすると工数が膨らみ、結果的に時間もかかります。
また、改善案の確認には実際にシステムを使う現場担当者が加わることをお勧めします。管理部門だけで判断するのではなく、日々操作する人の声を取り入れることで、利用定着率の向上につながります。名古屋エリアで長年受託開発に携わってきた経験から、発注者と開発者が同じ目線で改善を進める体制づくりが、最終的な品質向上の鍵になると感じています。
UI/UXデザインの失敗を防ぐには、設計段階からユーザー視点を取り入れ、発注者と開発会社が認識を共有することが重要です。改善の際は課題を明確にしたうえで優先順位を決め、小さなサイクルで継続的に取り組むことが効果的です。まずは現在のシステムやアプリで「使いにくい」と感じている箇所を洗い出すところから始めてみましょう。
愛知県で業務システムやアプリ開発を手がける当社では、UI/UX改善のご相談にも対応しています。お気軽にご相談ください。
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